「会計してくる」
「はやくいけ」
お前が言うなっ。
まあ照れ隠しだということはバッチリ分かっていたので特に突っ込まず、無事会計を済ませて茜に連れて行かれた公園でお昼を済ませた。
ふへー、食べた食べた。
お腹をポーンと叩いていれば、茜が「音ヤベェな」って目で私を見てから真面目な顔をして口を開く。
「喧嘩。……教えてほしんだろ?」
そんな茜の言葉に、私も姿勢を整えて力強く頷いた。
「うん」
「まぁ力つけるより前に、スピードつけて急所覚えたほうがはえーな」
「おう!」
力はつけなくても結構あるんだよ!えっへん。
「いいか?俺が教えるのは戦い方と、スピードつける練習だけだ。急所は、自分で本でも借りてきて覚えろ」
「うん!」
「──じゃ、やるか」



