真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




綺麗すぎる顔でニッコリ微笑んだ茜。



茜をおちょくるのはやめようと心に決めた瞬間だった。









──私が茜のニッコリ笑顔の恐怖からやっと解放された頃。



どこに向かって歩いてるんだろう?と思っていると、さっき買ったメロンパンを食べながら茜が口を開いた。




「コンビニいくよな?」



「いく!」



おやつ買いたいし!

でも、それを言うと同時に「ぎゅーぐるるる」と盛大にお腹の音がなった。




「ぶっは!!…げ、げほんごほん。悪りぃな、お前まだお昼食べてねえのか」



ねぇ、今笑ったよね。

なにその後の咳、誤魔化そうと思ったのかな?



無駄だよね!謝ってる瞬間も口元震えてたよね!もう誤魔化しきかないよね!?



失礼だなおい!!



そう思って鋭く睨んでると、茜は「あー、の、喉につまったわー。危ねぇなー」私をチラ見しながら激しく棒読みでそう言っていた。



…やばい、この人嘘つくの下手すぎる。