彼女の過去の闇に、少しずつ近づいていく彼ら。


「──日向ちゃんが話すまでは聞かない」


「おい茜──もうすぐお前の荒れる時期が来るな」





現姫の嘘に気付いた元仲間の下っ端6人。


「──篠原柚姫っ…!許さねぇ!」


「なんで総長たちは俺らの声を聞き入れてくれねぇんだよ…?」




そしてそんな裏での小さな動きの事もつゆ知らず、ただひたすらに強くなろうとする彼女。




彼女の現仲間と元仲間の交戦はきっと────もう、すぐ。




──そして。




交戦の予兆、始まりの音か。


彼女の動き出した過去の音か。


真実に近づいてきた合図の音か。





どれだか定かではないけれど、





────そしてもう一度鐘がなる。