真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】



伽耶に知られるかもって思った時、『嫌だ』って思った。


知られたくないって、拒絶した。

私の全部が。



おかしいな、私は青嵐には“依存”してたんだから、本来なら青嵐に過去を話すことの方が億劫になるはずなのに。


なんでだろう。




──────あ。




そこまで考えて、自分の心の中に気づいてしまった。



パッと顔を上げると、近くを通りかかる人が私の方をチラチラみてきていて。



電柱に寄っかかってるのは怪しいよねそういえば、なんて思って背中を離して家へ足を進めた。




家に早く帰って寝て、全てを忘れてしまいたくて、自然と足が速くなる。



気づくと、自分の玄関の扉をバタン!!乱暴に閉めた時には、息は上がって、額にはうっすら汗が滲んでいた。




家の香りに落ち着いて、私は靴を脱ぎ捨てソファーにダイブした。



上がる息を整えて、ソファーのクッションに顔を埋める。




──私は、“過去を話す”この行為がトラウマになっちゃってるんだ。



さっき、たどり着いた答えをまた頭に浮かべた。


過去を話す────この行為が、トラウマになっちゃってるんだ。




青嵐に信じて貰えなかったとき、『好きな女のことしか信じない、最低な奴ら』そう思うのと同時に、『私が汚いから、私の過去が汚いから、私のことを信じてくれなかったのかな』そう思っちゃったんだ。




今は、それは違うってちゃんとわかってる。




──わかってるけど、怖い。



『嫌い』『大嫌い』彼らにいわれた言葉は、忘れたようでまだ私の心にこびりついている。


ながれない、消えない、その言葉。