ムッて顔をしてみたけど、やっぱりみんなが心配してくれるのが嬉しくてフッて顔が緩んだ。
「じゃーな」
最後に、茜がそう言って笑って、私も笑顔を返して手を振った。
「バイバイ!みんな、明日も倉庫いくからね!伽耶、また遊ぼう!」
1人、違う道へ曲がって、歩き出す。
そして、「ふーっ」と一息ついた。
──────頭が、心が、まだあまり正常に働いてない気がする。
過去に呑まれる。
一度思い出すと、グラグラ、心が揺れてどうしようもなくなる。
みんなに見えない位置にきて、横にあった、電柱に背中を預けた。
明るく、振る舞えていたかな。
でも、過去をさらけ出すのがこんなにも怖く感じるなんて、初めてだった。
青嵐の仲間になった時、私は自分の過去を普通に話した。
嫌われるかもって、ちょっと怖かったけど。
それでも私は、話せない、言い出せない、なんてことにはならなかったのに。



