私にバッチリ聞こえたんだもんね、私より彼女たちに近い位置にいたまーくんはもちろん聞こえてるよね!!
「俺はっ、俺はっ…」
あ、どうしよう、頭をうなだれて呟くまーくんが、気の毒すぎて涙でそう。
とりあえず、よしよし頭を撫でていると、
「…はっ!メンバー揃ってる。お前らなにふざけてんだよ、早く店入るぞ」
「「「お前がふざけんな」」」
まじでふざけんな。
正気に戻ったらしい美影が足取り軽く、うずうずした顔で私たちにそんなことを言ってきた。
もちろんみんなで声をそろえて突っ込ませて頂いた。
ちなみにまーくんも今回は許せなかったみたいで敬語じゃなくなってた。
うんまぁそうだろうね、とばっちりだもんね。もともと悪かったらしい女子からの印象が急降下したもんね。
…本当に可哀相になってきた。
とぼとぼと寿司屋に入っていくまーくんの背中を切なげに眺めていると、先に入ったはずの美影が店の入り口からひょこっと顔を覗かせた。
「おい日向、入んねーのか」
「はいるよ、入るけどさぁ」
まーくんがかわいそうすぎて、切ない!!
「まーくん可哀相…、まーくん」
ぶつぶつ呟きながら入り口に、美影に、近寄るとなぜかぽんぽんっと頭をヨシヨシされた。
「そんな悲しいことあったのか?眉ハの字になってる」
自分も眉をハの字にして聞いてくる美影の表情に、不覚にもきゅんときちゃったけど。
そんで、心配してくれるのは嬉しいけど。
無自覚なのもわかってるけど。



