真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】


冷たく、目を細めて、低い低い声をだして、吐き捨てるようにそう言った。


──“汚い”その言葉は私が大嫌いで、なるべく使わないようにしていた言葉。



だけど今は、心の底からこの人たちが汚いと思った。


でも、言った後の気分はいいものじゃないなぁ。


これからも言うのは控えよう、なんて思いながら、私はまた、くるりと踵を返して青嵐に背を向け歩を進めた。




──最後に見えたのは、青嵐のあいつらの図星だとでも言うような顔。



固まる青嵐をおいて、私は伽耶の手を引いてさっきの水着のところまで戻った。




私は水着を手に取って、


「一応試着しようか?」


さっきの空気を振り払うように笑顔を向ける。



そしてそんな私に安心したのか、伽耶も表情を緩めて頷いた。