真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】


とっさにパッと、目の前の霞んでいた景色に焦点を合わせる。


焦ったような顔で私を見る伽耶と。



海の写真が貼られた板の向こう側にある、男物の水着の影からひょこっと姿を見せたアイツ。



重なった目線に、アイツの目は見開かれて、私の目は自然にスッと細められた。





「お前──!」



アイツ…、中哉の発した声に気付いたのか、伽耶はバッとそっちを振り返る。



そしてそんな声に違和感を感じたらしい別の奴らも、水着の影から姿を現せた。





──あぁ、もう、本当にイヤだ。



私は、関わりたくない。


もし関わるとしても、“敵対している族同士”という関わり方しかしたくない。





────“元仲間”としてなんか、関わりたくないんだよ…っ。






「なんでお前がココにいんだよ…?」




茜の綺麗な少し茶色っぽい金髪に見慣れちゃったせいか。

夕の派手な金髪にものすごい違和感を感じた。


あんまり金髪にあってないななんて思いながら、私を睨んでくる夕にため息をつきそうになるのと同時に、殴られたお腹がズキリと痛んだ。