とっさにパッと、目の前の霞んでいた景色に焦点を合わせる。
焦ったような顔で私を見る伽耶と。
海の写真が貼られた板の向こう側にある、男物の水着の影からひょこっと姿を見せたアイツ。
重なった目線に、アイツの目は見開かれて、私の目は自然にスッと細められた。
「お前──!」
アイツ…、中哉の発した声に気付いたのか、伽耶はバッとそっちを振り返る。
そしてそんな声に違和感を感じたらしい別の奴らも、水着の影から姿を現せた。
──あぁ、もう、本当にイヤだ。
私は、関わりたくない。
もし関わるとしても、“敵対している族同士”という関わり方しかしたくない。
────“元仲間”としてなんか、関わりたくないんだよ…っ。
「なんでお前がココにいんだよ…?」
茜の綺麗な少し茶色っぽい金髪に見慣れちゃったせいか。
夕の派手な金髪にものすごい違和感を感じた。
あんまり金髪にあってないななんて思いながら、私を睨んでくる夕にため息をつきそうになるのと同時に、殴られたお腹がズキリと痛んだ。



