あ。
そうか。
海にいくって、こういうこと。
なんでなにも考えてなかったんだろう。
バッカだなぁ。
真っ黒に染まる頭の中で、冷静に考えながら自分の低脳さに嘲笑する私がいた。
──バシャン
──何処かで、音が聞こえた。
落ちていくその子が頭いっぱいに映った。
広がる、青。
目に迫る青。
逃げようとしても逃げられなくて、私の顔は青に沈──
「っ、ひなた…!」
近くにいる伽耶の焦るような声が、何処か遠くに聞こえた。
私の顔が青に沈む、直前。
「──おい、柚姫?決まったか?」
私の大嫌いな声が聞こえて、私は運よく現実に引き戻された。



