真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】



あ。


そうか。


海にいくって、こういうこと。


なんでなにも考えてなかったんだろう。


バッカだなぁ。


真っ黒に染まる頭の中で、冷静に考えながら自分の低脳さに嘲笑する私がいた。






──バシャン



──何処かで、音が聞こえた。




落ちていくその子が頭いっぱいに映った。



広がる、青。


目に迫る青。




逃げようとしても逃げられなくて、私の顔は青に沈──





「っ、ひなた…!」






近くにいる伽耶の焦るような声が、何処か遠くに聞こえた。




私の顔が青に沈む、直前。








「──おい、柚姫?決まったか?」




私の大嫌いな声が聞こえて、私は運よく現実に引き戻された。