「ん」
抹茶フラペチーノを2人で飲みながら椅子に座ってぐでーっとする。
ぐでーっとしてるのは私だけなんだけど。
始めてかもしれない、女の子とこんなに楽しくショッピングしたの。
それと、さっき知ったんだけど伽耶も一緒に旅行に来るらしい。
嬉しいなぁ。
「伽耶、旅行楽しみだね!」
「…そうかもね」
「素直じゃないなぁーっもうっ!」
ツンツン、伽耶のほっぺを突っつきながらヘラリと笑ってそんなことを言うと、「ヤメテ」思いっきり嫌がられた。
「ぶー…」
伽耶ちゃんが冷たくするー、なんて唇を尖らせてぶつぶつ。
伽耶はそんな私を横目でみて「まったく」と言うように呆れたような笑顔でため息をついた。
ちょっと私たちの間に沈黙が訪れて、私はまた抹茶フラペチーノを口に含む。
そんな中、伽耶から珍しく口を開いた。
「──あたしさ、初めの頃あんたと関わりたくなかったの」
ああ、うん、知ってる。
文化祭のとき言ってたもんね。私が巻き込まれてるめんどうなことに自分も巻き込まれたくない、みたいなこと。
伽耶らしいなーって思ったんだけど。
ちょっと仲良くなれたってニヤついてたところでその一言は────
「でもさ、今日とか。教室で絡んでくる日向の隣って。正直、居心地よかった」
「っ、へ?」
マヌケズラになった私を置いてけぼりにして、伽耶はどんどん話してく。
「知ってると思うけど話すのも感情表現も苦手なんだ、あたし。
クールで無表情で冷たいってよく言われる。あたしも誰かと一緒にいて楽しいって思うことってあんまなかった」
「……」
「日向と文化祭で喋ったとき、めんどうに巻き込まれたくないって気持ち九割だったけど。本当は一割は、怖かった」
「伽耶…」
「ほかの人と同じで、一緒にいてもつまんないって言って、どうせ離れて行っちゃうと思って」



