「うんっ、ばっちり!」
にっこりと笑顔を向けてそう言うと、頭に大きい手が乗っかる。
「わっ」
乱暴に、でも撫でるように頭をぐしゃぐしゃとされた。
ああ、前髪のポンパドールが!
もう、なんて茜を睨むようにみたら、いつもの意地悪な笑顔じゃなくて優しく目を細めて笑う茜がいた。
出かけた言葉を、飲み込む。
というより、止まった。
「そりゃあ、よかったな」
私の頭に手を乗っけたまま、柔らかく笑う茜に私の目は見開かれた。
「っ、」
声にならない声が漏れて。
かぁって頬が熱くなる。
私の中で、あり得ないほど心臓が不規則に鳴り響く。
茜に、聞こえそう。
なんで私こんなに、気が動転しちゃってんだろう。



