でも私のそんな怒りには気づかず、「うっうっ」と泣いてるモッヒーにまぁ許してやろうなんて気持ちが湧いてしまったのも事実だ。
…にしても。
「ちょっと奏多以外重いんだけど!」
奏多は正面からギュウギュウと抱きついてるから良しとして。なにより可愛いし。
その他四人は、私と肩を組むと言うよりは私を肘置きにしていると言うのに相応しいと思う。
思いっきり体重かけてきてるもんね、特に暁。
「あー楽だなぁ」
「暁お前!わざとか!」
「まーいいじゃん」
いやいや、ぜんっぜん良くないんだけど。
みじんも良くないんだけど。
「いい高さの肘掛けだなー」
「うおっ、本当だ」
「うっうっ、…うぉっ危ねっ!ひぃちゃんに鼻水垂らすとこだった」
「…あんったらねぇ!」
私が怒りを思いっきり爆発させようと後ろを振り返った時。
肩にかかっていた重さはなくなって、変わりに─────色気のある顔で微笑むミッキーがいた。
「っえ?」
ミッキーの後ろを見ると、ミッキーにどけられたのか「?」と言う表情で固まる四人がいて。
ミッキーはミッキーで、微笑みながらやんわりと私の腰に回る奏多の手をほどいた。



