「やりたいって本気で思うなら。暴走族に入ったことなんて隠せばいい。白龍にいたってことは」
「…でも」
「別に隠されたって白龍の奴らは恨みも傷つきもしないから。言いふらしたりもしない。私はそういう奴らだっておもってる。ちゃんとみんな、ミッキーを応援してくれるよ」
「………」
だって、本当にそう思うから。
皆なら応援してくれる。
それに何より──…
「自信もってよ。私ミッキーの演技、すごい大好きだったよ。また見れるんならもう一度みたい。絶対みたい。もう、同情なんかされないくらいにかっこ良くなってまたテレビに映ってよ」
これが、本音。
よくよく考えると私、小さい時ミッキーのファンだった気がする。
ミッキーの演技が大好きだった。
目を見つめてそう言うと少し経ってから、ミッキーは真一文字に結んでた口をゆるり、ほどいた。
そして緩やかなカーブを描いてフッと声を漏らした。
「…時々、頭ん中で想像してた。ドラマをみるときも映画をみるときも自分だったらこうするのにって。────俺、もう一度チャレンジしてみてもいいのかな、あの世界に」
優しくカーブを描いた目の中心にある瞳は、ものすごく強い意思が伝わってきた。
チャレンジしちゃだめ、なんて言ったってもう諦められないところまで来ちゃってるくせに。
私もフッて笑い声を出してから、ミッキーに全力の笑顔を向けて頷いた。
「──うんっ!!」
ミッキーはもう、自信もって良いんだよ。
最初は同情して来る奴がいるかもしれない。
最初は居心地が悪いかもしれない。
でもそんなの、ミッキーならすぐに無くなるから。
絶対、皆に認めてもらえる。
だからもう、自信をもって前を歩いて。



