真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】


「ミッキー、ちゃんと夢あるじゃん」



にっこり笑って言うと、ミッキーはビクリと肩を揺らした。


「お、俺別に夢なんか…」



わかってるくせに、認めない。


ったく、なんて思いながらミッキーの綺麗なおでこを


「えい!」



デコピンした。



「っ〜〜!いってぇぇ!なにすんだよ日向ぁ」



「ばーか、ほんとにバカ。きづいてるんでしょ?自分の夢。なにがしたいか。ほら、いってみなよ」



痛そうにおでこを抑えながら、私の言葉に、うっ、と図星とわかる表情を見せた。




やっぱり、表情がわかるって、いいなぁ。




「いったところで、叶わねぇじゃん。元子役だぜ?」


でも、そう言う表情はみたくない。


ミッキーは強気でいて欲しい。



「叶わない、わけないじゃん。私ミッキーの演技大好きだったよ。私テレビ大好きで、いっつもみてたよ。だからミッキーがあんまりテレビにでなくなったとき、寂しかった」



私のそんな言葉に、ミッキーは目を開いた。


本当だよ。



私、昔寂しかったけど。


テレビみて、元気づけられてた。


同い年のミッキーが、テレビで笑ってて。


それを見るだけでちょっと元気がでた。




「日向、俺のやつみててくれてたんだ…。っ、でも。もうできるわけねぇよ。俺、マトモな世界じゃ生きてけねぇ。だって──俺は白龍で、暴走族に入ってんだぞ…」




できるかよ…。



そう呟いたミッキーは、諦めているようにいっているのに。


顔は諦めきれてないのがバレバレだった。