いってないけど、夢があるなんてそれってめちゃくちゃかっこいいじゃん。
そんな思いを込めて、ミッキーの目を強く見つめてそう言うと、ミッキーは瞳を揺らして、泣きそうに顔を歪めた。
「俺、ちょっとは強くなれてんのか…?」
「なれてるよ、なれてる。ちょっとなんかじゃない、めちゃくちゃなれてる」
「──っ、俺、もう強くなれてる…?」
ねぇ、もう、ミッキーは過去を乗り越えられるよ。
大丈夫だよ。
あと一歩。
その一歩を踏み出すために。
背中を押してと、押すような言葉をくれと、泣きそうな顔で私を見るミッキーにつられて私は目頭が熱くなった。
きっと私も泣きそうな顔だけど。
思いっきり笑顔をつくって、ミッキーに伝えた。
「もう、とっくになれてるよ…!私たちがいる、白龍がいるじゃん。もう1人じゃないんだもん。もう彼女に裏切られたって大丈夫だ!またかよって笑ってあげる!だから、もう、
───前に進んでも、いいんだよ…っ」



