でも、そんなのは一瞬でなくなった。
『みんな、この人が私の彼氏の中森ミキくん!子役だったのー!』
っ、はっ。
世界が真っ暗になってどん底に突き落とされた気がした。
これを、この言葉を聞く前に、別れようっておもってたのに。
ばっかだな、俺。
咲から離れようとするのが、遅すぎた。
顔も思い出したくない、今までの彼女に言われたときのシーンが頭にポンポンと浮かんで、はじけた。
『中森ミキくんだよ!私の彼氏なのー』
『中森ミキくんってゆーの!しってるでしょ?』
『私の彼氏で、元子役の中森ミキくんでーす!』
──違う、俺は、幹夫だ。



