そのまま、四人ほどいた咲のイツメンの奴らは今まで無視してたのをまるでなかったことかのように話しかけた。
俺に色目を使って普段の声とは違う声を出しながら。
謝れって言いたかったけど、咲が楽しそうだったから俺は怒りを堪えた。
でも、まさか。
──俺が顔をみんなの前で見せたことが全てを狂わせてしまうとは思わなかった。
その日限りで、俺は何時もの俺に戻った。
がっかりしたような目線を向けてくる女子もいたけど、別に俺には咲がいるからどうでもよかった。
でも、その日から頻繁に咲に顔を出して出かけてと言われることが多くなった。
最初は、デートのときだけだけだったからオッケーしていた。
なのに、その頻度は多くなって。
学校でも言われることが多くなった。
ほとんどは断っていたけど、『また、ハブられそう』そういう咲を無視はできなかった。



