俺が地味じゃないとわかれば、咲も助けられるのか?
過去にアクセサリーと見られたことと、咲を守りたいと言う気持ちがぐるぐる回って。
自分を守るか、彼女を守るか。
──そんなの決まってるだろ。
次の日、俺は前髪をアシメに流して。
髪の毛をワックスでいじって、制服を適度に着崩して登校した。
何時もの咲との待ち合わせ場所で、笑顔を浮かべて片手を上げる。
咲の顔は、戸惑っていた。
『なんで、顔…』
『咲がハブられたのは、俺のせいなんだろ?ずっと顔出してるのはキツイけど、今日だけなら、咲のためなら、顔くらい出せる』
ニッと笑ってそう言うと、咲は目に涙を浮かべて俺に抱きついた。
『ありがと…、ミキくん大好き…』
『ん。』
ちなみに俺は付き合った次の日からミキくんって呼ばれてる。
子役だったときとリンクはしたけど、子役の俺じゃない、今の俺自身をみてくれていたから、俺にとってその呼び方は心地よいものだった。



