そう言うと、咲は泣きそうに顔を歪めて、
『、ありがとうっ』
でも、笑顔でそういった。
そして次の日から、地味な俺と可愛い咲のアンバランスな付き合いが始まった。
前よりも、積極的に俺に話しかけるようになった咲。
俺も無言で聞いているだけではなくなった。
正直、楽しかった。
久しぶりに笑って、久しぶりに人を愛おしいと感じた。
そして、俺らが付き合い始めたとクラスの奴らは気づいたらしく、俺はクラスの男子に足を引っ掛けられたり、睨まれたり。
でも、そう言うことをされているのは俺だけだと思っていた。
俺はいやがらせは特に気にしてなかったけど。
ある日から突然、咲が俺と行動をともにするようになった。
友達のところには行かないで、移動も休み時間も下校も。



