真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




俺の顔に、戸惑っているのか。


それとも言葉か。


でも、俺が子役だった中森ミキだとは気づかないはずだ。




『わた、わたしもっ…わたしもすきっ…!』



うるっ、目を潤ませて、そういった咲がものすごく可愛く見えた。



ギュッて抱きしめたい衝動に駆られたけど、頑張って抑える。



子役だったことを、黙っていようか。


でも、俺のそれを聞いてもアクセサリーと見てこないやつと付き合いたいんだ、俺は。


怖くないって言ったら嘘だけど。




『話…聞いてくれるか?』



咲は俺の前髪に手を添えたまま、頷いた。



俺は、一つずつ話していった。


中森ミキって子役だったこと。

成長して仕事が減ったこと。

母さんが、気を使ってくること。

俺をアクセサリーのように見てくる女子に嫌気がさしたこと。



全部話し終わって、咲をゆっくり見るとさっきみたいに瞳を揺らして戸惑っていた。



『あの子役が、中森くん…。女子達が嫌で顔を隠してたんだ、そっか、そうなんだ…』


『おう』


『私に、なんで話してくれたの…?』


『好きだから、付き合うならしっといて欲しかった』