真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




赤い可愛い唇が、小さく動いて、可愛い声が発せられた。



『キス、しちゃった』



自覚してるのか、策略家なのか。


上目遣いでそんな風に呟いた。


無自覚だったらいいな、なんて考えながら俺はまんまとそいつの罠にハマった。



心の中に隠してあった、最近気づいた恋心に火がつく。



中学生なのに早いのかこれは、なんて考えながら俺は慣れないながらにその赤い唇にキスをした。



唇を放すと、無言のまま、そいつの手は俺の前髪まで伸びてきた。



『いい?』



自然とおれは、頷いた。


こいつなら、いいと思った。


俺の外見も、レッテルも気にしないで付き合ってくれる、そう思ってた。