いつの間にか大好きになっていた演技の仕事は、ほとんどなくなっていた。
荒れていく俺を、ついには───母さんまでもが気を使い同情し始めた。
『幹夫、幹夫は可哀想なんかじゃないわよ』
『またチャンスはあるわ、ね?』
『子役なのにすごく長く人気が続いて、幹夫は才能あったのね?』
母さんのその言葉が、逆に俺の心を荒らした。
いつもみたいに、笑ってくれればいいのに。
気なんか使わないで、笑ってくれればいいのに。
家にいるのに楽しくない。
気を使う母さんは好きじゃない。
母さんからは気を使われる毎日。
どんなに好きな子ができても、その子は俺をアクセサリーとして身につけておきたくて作った性格で関わってくるだけ。
次の子こそ、俺自身を見てくれるんじゃないか。
期待して、期待して、期待して。
でもその期待は一度もあたらなくて。
────疲れた。
疲れてしまった。



