真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




いつの間にか大好きになっていた演技の仕事は、ほとんどなくなっていた。




荒れていく俺を、ついには───母さんまでもが気を使い同情し始めた。




『幹夫、幹夫は可哀想なんかじゃないわよ』


『またチャンスはあるわ、ね?』


『子役なのにすごく長く人気が続いて、幹夫は才能あったのね?』



母さんのその言葉が、逆に俺の心を荒らした。



いつもみたいに、笑ってくれればいいのに。


気なんか使わないで、笑ってくれればいいのに。



家にいるのに楽しくない。


気を使う母さんは好きじゃない。





母さんからは気を使われる毎日。



どんなに好きな子ができても、その子は俺をアクセサリーとして身につけておきたくて作った性格で関わってくるだけ。



次の子こそ、俺自身を見てくれるんじゃないか。



期待して、期待して、期待して。





でもその期待は一度もあたらなくて。





────疲れた。



疲れてしまった。