真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】



それを目的に近づいてくる人たち。



『最近成長したから仕事が減っちゃって可哀想ねぇ…』


『子役にしては長かったんじゃねぇ?』



大人の間を飛び交う、“可哀想”の同情の言葉。


慰めるような同情の言葉。






俺はこの仕事を好きでやっていたんだ。


別に可哀想なんかじゃない。


俺は元子役じゃない。
俺はブランドじゃない。
俺はアクセサリーじゃない。




────俺の名前は中森幹夫だ。



成長なんか、止まればいいと思った。


変わってくまわりの女子の目線、大人の目線、俺の見た目。



何もかもが憎くて、何もかもが嫌だった。