それを目的に近づいてくる人たち。
『最近成長したから仕事が減っちゃって可哀想ねぇ…』
『子役にしては長かったんじゃねぇ?』
大人の間を飛び交う、“可哀想”の同情の言葉。
慰めるような同情の言葉。
俺はこの仕事を好きでやっていたんだ。
別に可哀想なんかじゃない。
俺は元子役じゃない。
俺はブランドじゃない。
俺はアクセサリーじゃない。
────俺の名前は中森幹夫だ。
成長なんか、止まればいいと思った。
変わってくまわりの女子の目線、大人の目線、俺の見た目。
何もかもが憎くて、何もかもが嫌だった。
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