真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




ここまで来ちゃったんだ、もう無理やり聞くしかない。




それに聞かなかったら旅行いけない!!


よし!!




「ミッキー、過去になにがあったのか。私に話してはくれない?私、ミッキーとまた仲良く話せるようになりたい。このままなんて、嫌だ」



「……」



「それにね、仲直りしないと旅行もいけないし!ミッキーは旅行いきたくないの?私は超いきたいけどね!やば!思い出したらテンション上がってきた!イヤッフー!!


………はっ!や、い、今のはなんでもなくって。今のは、き、緊張をほぐそうとしただけで。そ、それよりも!

私ね、ミッキーのこと助けたいの。私なんかにできないって思うかもしれない。でもきっとその過去を知らない人にそのことを話すのって、前に進めることだと思う。だって、それだけですごい勇気いるじゃん。ミッキーが自分から過去を話してくれて、私が背中を押したら。ミッキーはきっと前に進めるから。だから、話してみて、くれないかな?」



自分のありったけの思いを、伝えた。


最初の方はちょっとテンション違ったけども。


それはいいんだ。



ピンクの派手な髪の毛は目にかかっていて、俯くミッキーの表情はなにも読み取れない。



自分の口が、手が震えるのがわかる。

手を胸の前でギュッと握りしめて、口を真一文字に結んだ。



ミッキーの言葉を待つ時間がひどく長く感じて。


自分の心臓の音だけが大きく聞こえた。