真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】



どくん、どくん、心臓がイヤな音を立てる。


でも、言えた。


ミッキーは顔を俯けたまま、合わせてくれない。




──あぁ、もう。


不安で手が震えそうになって、ミッキーの腕を思いっきりつかんで走りだした。



「え!?」



素っ頓狂なこえを上げたミッキーも気にせず、下っ端の奴らの間を駆け抜ける。


声をかけてくる奴らも気にせずに、倉庫の外にでて。


裏のバイクが止めてあるところまで回った。



「ふー、これでよしっ」


「………」


ミッキーの方に向き直ると、ミッキーはまだ顔を俯けていた。