「茜、良い加減倉庫行きたいんだけど!」
私、今日こそはミッキーと仲直りする気満々できたのに!
「ちょ、これ食べ終わるまでまて」
口にムースをいれて、テーブルの上に並ぶスイーツを指差しながら、そんなことを言う茜に心底呆れる。
「はぁ〜…。もう、自分が甘党だって認めたってことでいいんだよね?」
「はぁ!?んなわけねぇだろ!俺は甘い物は別に食える程度だっつの!」
「まだ言うか!!」
もう良い加減認めればいいのに。
私の中での茜は、もうすでに砂糖怪獣と確定されたのに。
「てゆーか、こんなたくさん食べて。誰がお会計払うの?」
多分すごいことになってる。
テーブルのハジにある、注文した品が書かれた紙の入っているケースは溢れそうだし。
「全部茜もち」
当たり前、とでも言うように言った相希に私は首を傾げる。
「? 茜、お金いっぱいもってんの?家、お金持ちなの?」
そう別になにも考えずに聞くと、茜の表情が固まった。
「…はっ、俺のことはどーでもいいだろ」
でもそれを隠すように、笑った茜。
その笑い方は、嘲るようで。
目は冷たくて、なんの感情もこもってなかった。



