テーブルに並ぶ胃もたれするような数のスイーツを見ながら、私はついさっきまでの事を思い出した。
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──ミーンミンミンミンミン…
うるさい蝉の声を耳に、倉庫にいく前にお昼食べようぜと言う茜の提案で、2人で龍騎さんのお店に来ていた。
あ、ちなみに。
龍騎さんのお店は前も言ったとおり、昼間はカフェ。
夜のカフェが閉店してる時間は、裏でBARをやってるんだけど。
白を基調とした綺麗なカフェの中から、店長の龍騎さんがひょこっと出てきた。
『日向、茜じゃねーか。いらっしゃい』
カフェにいるときの龍騎さんは、夜の危険な雰囲気を微塵も感じさせない。
久しぶりにカフェに顔出したな、なんて思いながら私は口を開いた。
『文化祭ぶり!龍騎さん!』
『よぉ』
龍騎さんに対する茜の雑な態度に、私はムッとした顔をむける。
『ちょっと!龍騎さんに向かってそんな態度で許させるとでも!?私のリスペクトする朝陽さんの従兄弟だよ!』
『はぁ?俺なんかどっちもダチだ、ダチ。つかなんだおまえ、朝陽のこと崇拝しすぎだろ』
こないだ朝陽のこと、フォローしてるつもりなんだろうけど逆に傷をエグってくるとかなんとか言ってたくせに。



