髪の毛は、櫛でとかされていてさっきほどのウェーブはかかってないし。
目元はほとんど髪の毛で覆われてる。
この姿、ミッキーだよね?
じゃあ、さっきの人はやっぱり──
なんて考えていると、間から覗いた目と視線が重なった。
驚いたように見開かれたミッキーの目を見て、私は笑顔で話しかける。
「ミッキーの素顔、はじめて見──」
でも。
ミッキーは、私を拒絶するように目線をそらして。
私の横を急ぐように、スッと通って。
歩いて行ってしまった。
──────え?
茜の部屋の前で笑顔のまま、固まる。
え、なんで?
今の、ミッキーだよね?
拒絶、された?



