青嵐の傘下が襲ってくるとは。
「…本当に青嵐との敵対、激しくなってるんだね」
ポツリと落とした私の言葉に、みんなは少し真面目な顔になった。
近々、交戦。
勝敗も定かじゃない。
引き金を引いたのは私。
私のせいでみんなが傷つくのは、イヤだ。
守りたい。
もっと強くなりたいよ。
もっと、もっと。
グッと下唇を噛んで、みんなの後ろを歩き始めた。
遠くに聞こえるパトカーの音をかき消すように風がさあっと吹き抜ける。
その風に、草がざわざわと音を立てた。
まるで、ざわつく私の心の中と、少し変化した青嵐と白龍の関係を、楽しんで笑うように。



