読めない表情でそう適当に呟く、藤代茜。 ねぇわかってるよ、私がバカだって。 でも、居心地が良くて。 ちょっと。 ちょっとでいいから、息をつける場所が欲しくなってしまった。 だいじょうぶ、もう仲間なんていらない。 別に誰も信用してないよ。 ただちょっとだけ、この辛さを癒せる場所が欲しくなってしまっただけ。 「──お願いがあるの。“そのこと”を知っちゃうまで私の話し相手になって。友達にはならなくていいから。“そのこと”をしったら無視してくれてかまわないから」