動揺しまくり、それにプラスしてありがちな見え見えの否定をしてきた茜に私の口元は緩んでしまった。
──にしても。
この間の青嵐とのゴタゴタは、生徒の間に相当広がっているみたいで。
ヒソヒソ話す声が聞こえてくる。
女子からは、茜がかっこいいという声まで聞こえてきた。
…現金な人たちだ。
わかってるのかな?
あんたたちが今までチヤホヤしてた人たちの敵なんだよ?茜は。
…まぁ、わかってないよね。
そして、私への興味と嫉妬の目。
ヒソヒソという声の中には、私が白龍の幹部だとか言うモノも聞こえて来る。
ええ!?いやいや、違うけど。
やっぱり噂はアテにならないなぁなんて心の中でおもっていると、私たちの教室について。
隣のクラスの南と別れて教室に入った。