* ──小さな小さな音が聞こえる。 空気の中を伝わった始まりのその音は、彼らの脆い足元を小さく揺らす。 そしてパラパラ崩していった。 ───篠原柚姫の嘘。 ───私の真実。 ───青嵐のみんなの楽しい日常。 ───青嵐と白龍の敵対関係。 始まりのその音は、全てのことを入り混ざらせた。 終わりの鐘が鳴ったとき、全てのことに終止符が。 そして今日。 全てのことが、動き始めた── *