「ん?え?は?」



相変わらずの素敵なお顔で、口角を上げながらわけがわからないよ?という顔をしている。




私は龍騎さんが理解してくれるのを無言でまつ。


ハテナという顔をしていた、龍騎さんはしだいに眉をよせて口をぱくぱくし始めた。


そしていつもの落ち着いている龍騎さんとは思えないような声で、


「ハァ!!?」


と言った。


理解してくれたの…かな?



「龍騎さん、OK?」


発音良くそう聞くと、龍騎さんは今だ戸惑った顔のまま、


「リ、Really?」



ノリ良く返してくれた。


と、思ったけどそのあとは質問責めだった。


肩を掴まれて、グワングワン揺らされる。


「ちょ、日向、お前はどんな順序で青嵐の姫に?てかどーゆー流れで白龍の下っ端なんかになったんだよ!?やめとけ、危険だから今すぐ抜けろ!」



心配、してくれてるんだろうなぁ。


そういうのは伝わってきた。


でも。



私は今だ揺らしてくる龍騎さんの手を抜けて、立ち上がり高らかに宣言した。



「私は、白龍の仲間で居たいから絶対抜けません!!」


そんなに大きい声で言ったつもりはなかったけどBARの中によく響いて、近くにいたモッヒーと大仏くんとモヤシダさんが私のほうを笑いながら振り向いた。