*日向side*



───



「「「カンパーイ!!」」」



──カチン!



グラスとグラスがぶつかり合う音が聞こえて、まわりはより一層賑やかになった。



文化祭もおわって、今は放課後。



白龍の中の文化祭に来てくれた奴らと、南と茜と私は龍騎さんのBARに打ち上げに来ていた。



ちなみにうるさくなるから今日の龍騎さんのBARは貸切。



最初は怒ってたけど、私がいることに気づいて承諾してくれた。



「──で?」


皆と離れたカウンターに座って、メロンソーダを飲む私に、正面にいる龍騎さんは説明しろと言わんばかりに見てきた。



そういえば、龍騎さんは私と白龍の関係を知らないんだ。


てゆーか、龍騎さん私のことぜんぜん知らないよね。



よし、話してあげよう。




「花崎日向O型かに座、青嵐の元姫。んで今は、白龍の下っ端してます」