藤代茜に安心したようにすがりつく日向。
声をもらして泣く日向。
かとおもったら、こんどは俺たちを睨みながら不敵に笑って。
わけ、わかんねぇよ。
こんなに弱い日向はしらねぇし、見たことねぇ。
だけど、こんなに強い瞳の日向を見たこともなかった。
なんだ、これ。
──俺らが仲間に誘う前から日向は白龍の仲間だったのか?
──俺らの前で光を宿さない目をしてたのも、演技かよ?
──柚姫をいじめて俺らの中をかき乱したのも、全部作戦だったってことか?
──ハッ、笑える。
ぐるぐる、混乱している俺の中で憶測が行き来する。
それは全部、俺の憶測だったのに。
でも人は一度そう思うと、その感覚からはなかなか抜け出せないらしい。
俺の中での日向の印象は、全てそれにすり替えられた。



