持ち上げたままだったたこ焼きをパクッと口に押し込む。
そして私は勢い良くベンチを立った。
「ちょ、ちょっと飲み物買ってくる!」
そう叫んで、逃げるように校舎の中まで走って入った。
み、みんなに可愛い可愛いっていわれると、恥ずかしいもんだな…。
てゆーか、奏多の方が断然可愛いけど。
慣れてないんだから、そうむやみに可愛いとか言わないでくれ。
そう思いながら、ジュースが売ってそうなクラスを探して歩く。
3年生の教室があるところを歩いていると、タピオカをみつけた。
ミルクティーのタピオカを買って、裏庭まで戻る道を歩きながら、考え事をする。
あそこに白龍のみんな置き去りにしちゃったけど、大丈夫かな?
青嵐にばれて喧嘩とか、してないといいんだけど。
…不安。
朝陽さんがいるから平気だとは思うけど、やっぱり不安になってきてなるべく人通りが少ない廊下を早足で通る。



