テンションマックスの可愛い奏多が、私の腕を引っ張って走り出す。
ものすごい視線を感じて、周りを見ると女の先輩に睨まれた。
え、怖すぎる。
でも、それからちょっと経つと。
そんな目線も気にならないくらい私はみんなと楽しく話しながら、始終笑顔で、お昼ご飯を買って裏庭にでた。
「ぷはぁー、疲れた!」
裏庭のベンチにどかっと腰掛けて、私は買ったたこ焼きに楊枝をブスッとさす。
うふ、愛しのたこ焼きちゃん。
ニコニコしながら口に詰め込もうと、してでっかく口を開けると。
なぜか、白龍のみんなからのすごい視線を感じた。
たこ焼きから、正面で立っているみんなに目線をツツツッと、うつすと。
皆は私に目線と顔を向けて、固まっていた。
「…え?は?ん?」
な、なんか顔についてます?
たこ焼きを食べようと口を開いたまま、ん?という顔をすると。
相変わらず顔が見えないミッキーがバッと、近づいてきた。
「ひな、日向!前髪きったの!?可愛い!超可愛い!」
「さっき、全然気づかなかったよ!日向パッツン可愛い!似合う!」
すごい迫力で目の前で喋る、奏多とミッキーに私はびっくりしながら加耶を空いてる方の手で指差した。
「加耶に、昨日、きってもらって」
迫力に押されて、たどたどしく言うと、なぜかまーくんまでもがこっちにきた。
「妹!おい!おまえなかなか粋なことするな!日向、めっちゃ可愛いぞ!!」
スキンヘッドをキラキラさせながら、まーくんにも褒めたたえられてだんだん恥ずかしくなってきた。



