真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




…ん?


よくわからなくて加耶を見ると、加耶は嫌そうな顔をして口を開いた。





「やっぱり、お兄ちゃんが話してたのって日向だったんだ」


「加耶、てめぇ日向と友達だったのかよ!?」




え?加耶とまーくん知り合いなの?




ん?は?


急いでコーヒーを運ばなきゃいけないのも忘れて。



私は、足をピタッと止めて。



「はぁぁ!?お兄ちゃーん!?」


と叫んだ。




そうだ、何処かで将門って名字聞いたことあるとおもったんだ。


まーくんのあだ名の由来って、“将門”ってゆー名字からだったもんね!



てゆーか、似てないんですけど破壊的に!


無表情、大人しい、綺麗な顔。そんな妹の加耶に対して。


性格がギャグ、テンション高い、厳つい顔。そんな兄、まーくん。




やだ、ほんとに似てないんですけど。



それも、驚きつつも歩き始めた私の前で、地味に兄妹喧嘩が勃発中。


デカイ声でなんかを言うまーくんは、冷静に加耶にあしらわれている。



不思議すぎる、兄妹だなぁ。


なんて思っている間に私の教室までついた。



みんな一応変装?みたいなのしてるし、白龍だってばれないよね?


そう思い、そっとみんなを入れると教室が少しざわついた。



まさかばれた!?



と、思ったのも束の間。