…ん?
よくわからなくて加耶を見ると、加耶は嫌そうな顔をして口を開いた。
「やっぱり、お兄ちゃんが話してたのって日向だったんだ」
「加耶、てめぇ日向と友達だったのかよ!?」
え?加耶とまーくん知り合いなの?
ん?は?
急いでコーヒーを運ばなきゃいけないのも忘れて。
私は、足をピタッと止めて。
「はぁぁ!?お兄ちゃーん!?」
と叫んだ。
そうだ、何処かで将門って名字聞いたことあるとおもったんだ。
まーくんのあだ名の由来って、“将門”ってゆー名字からだったもんね!
てゆーか、似てないんですけど破壊的に!
無表情、大人しい、綺麗な顔。そんな妹の加耶に対して。
性格がギャグ、テンション高い、厳つい顔。そんな兄、まーくん。
やだ、ほんとに似てないんですけど。
それも、驚きつつも歩き始めた私の前で、地味に兄妹喧嘩が勃発中。
デカイ声でなんかを言うまーくんは、冷静に加耶にあしらわれている。
不思議すぎる、兄妹だなぁ。
なんて思っている間に私の教室までついた。
みんな一応変装?みたいなのしてるし、白龍だってばれないよね?
そう思い、そっとみんなを入れると教室が少しざわついた。
まさかばれた!?
と、思ったのも束の間。



