でも、何と無く納得させられた。
目立たないように過ごしたいと言う彼女は、うん。そういうタイプだ。
とりあえず、面倒なことには関わりたくないって顔してる。
まぁ、ならしょうがないよね。
そういえば私、よく考えるとめんどくさいことの中心人物と言っても過言ではない。
「なんか、加耶っぽい!とりあえず私のことは日向と呼んでくれて構わないから!とゆーかむしろ呼んでください!んじゃ、教室にこれ運んでくるねー!」
早口でまくしたてた私は、この学校も悪い子ばっかりじゃないなーなんて思いながら、教室までひとっ走りした。
家庭科室まで行く廊下は、もう一般の人が歩いていて。
白龍の皆はこんなはやくくるわけないな、なんて思ってちょっと笑いそうになり。
でもやっぱり早く会いたいなぁ、なんて思いながら急いで家庭科室まで戻った。



