「なに、これ…」
周りの子も騒然とする。
すると、集まっていたいつもより気合が入っているギャルの1人が目を見開いた。
「…!!ちょっとまって、これ…!篠原さんのだよ!」
篠原、柚姫。
その名前を聞いた途端。
ハジで準備していた私のことを、皆は蒼白な顔で見てきた。
…は?なに?
「あんたねぇ…!!まだイジメやってんの!?」
「え!?はぁ!?なんで私になるわけ!?」
青嵐の幹部がキレるのが怖いのか、厚化粧なのに、分かるくらい顔を青くして私に詰め寄った。
なんで篠原柚姫が関わってくると、全部私ってことになるの?
意味、わかんないじゃん。
鼻歌歌いそうなくらいのテンションだったのに、それがどんどん急降下していく。
「あんた以外に、いねぇだろうが…!!」
ねぇ、自分たちが責められるのが怖いからって。
そうやって、決めつけないでよ。
なんで?
私、頑張って文化祭の準備してたんだから。
わざわざ文化祭の雰囲気ぶち壊すようなこと、しないよ…。
下唇を、噛みしめる。
悔しくって悲しくって、眉がハの字になった。
やだ、もう、本当にやだ。



