知らない聞いてない!
わ、わけ分かんないんですけど!!
え、劇の内容即行で変えて私を惨めすぎる役にするくらい私の下っ端役が嫌だったの!?
ショック!!
1人でテンパりまくる私をよそに、なぜか私の下っ端だった人達は「うおおぉ」と言いながら殴りかかる演技をしてきた。
これって、やられるべき?
どうするべき?
なんて迷ってるうちにも、拳は私の近くまで飛んできていて。
やられるフリは嫌だなぁと思い、その拳をかわして私もパンチするふりをする。
──と、かわされた。
向きになってさっきよりパンチを飛ばすスピードをはやめると、相手もはやめてきて。
気づけば舞台の上なのに、ムキになった相手は本気で当てようとして拳を飛ばしてくるようになっていた。
うえー、ちょうめんどい。
これって当てるフリじゃなくてガチで当てないと止まってくれないよね…。
めんどくさいなぁ、なんておもいながらも私は、またパンチを飛ばしてきたその人の首の後ろにトンッ…と肘を入れた。
ドサリ…、静かに倒れたその人。
今の、なんとか演技に見えた…かな?
観客席の方をみると、皆気にせずステージ上を見ていた。
そしてやられる役のハズだった私はなぜか、自分の下っ端をバッタバッタとなぎ倒す演技をして、青嵐の幹部の前に仁王立ちしていた。
…あぁ!しまった、つい調子にのって…。
それも目の前にいるのが、青嵐の幹部2人。
私の後ろには、篠原柚姫。
あぁ、気まずい以外の言葉が浮かばない。
とりあえず、早くやられてこの気まずさから解放されたくて私は口を、開いた。
「ひ、姫を返して欲しいんなら、私を倒してみなよ!」
なんともゆーか、死亡フラグたったよね?みたいなセリフを口からだして。



