今日は文化祭1日目の──校内発表。


午前の半ばまで、生徒会が企画したものや、文化祭実行委員で考えた企画をやって。



そのあとは──クラス発表。



実は、それは全部、須佐っち任せだったから私はなにをするのかよくわからない。


でも簡単なことらしい。



1年生から、クラスの発表を行っていく。


劇をやるところもあれば、ダンスを踊るところ。


クオリティー高すぎ…。


え、これ大丈夫なの!?


「ねぇ、須佐っちほんとに平気?てゆーかなにするの?」


「え?劇。てゆーか、今日は幹部の人達もいるんだから用心して話しかけろよ
?」


え!?はぁぁ!?




「いや、え?嘘でしょ?」


「ガチだガチだ。それもうちのクラスは青嵐の幹部二人と姫がいるからヤンキーものの劇やんだ!」



楽しそうにニカッと笑った須佐っちに私はもう、声がでなかった。


きいてない、そんなの聞いてないんだけど!


いや、任せっぱなしだったのは悪かったよ?


でも私は私で、文化祭実行委員の企画のほうをがんばっていたのだ。



…聞かなかったのがわるいか…。


はぁ、と落胆しつつも。



「どんなやつ?てことは私出番ない?」


「クラス発表は皆出番なきゃダメだから日向もあるぞ?内容は、篠原柚姫がさらわれて幹部の2人が助ける役ってやつだな」


「え!?なにその劇超つまんなそう!私はなにすんの?」


「日向?悪役のボス」