真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】



「あーきたきた!あっかねー!!」



こっちに走ってきたバイクに向かって手を振ると、バイクは目の前まで来て止まった。



メットを外した茜は、うん、相変わらず悔しいけどかっこいい。




「あぁ?誰だこいつ?」



私の横にいる須佐くんをみて、眉を寄せる茜に私は笑いかけて説明する。


「私の新しい友達ー!青嵐の下っ端」


「ちょ!?バラすな!!」



私のヘラリとした発言に2人の顔が強張った。


げ、やば!



「ごめん、口が滑った間違えた!」


「青嵐の下っ端だぁ?なんでお前は敵と仲良しこよししてんだよ!」


「敵の前に、私たち友達だし!ね、須佐っち!」


「なんで俺にふるんだよぉぉ!?それも須佐っちてなに!?」



焦りまくりの須佐っち──もとい須佐くんと、お怒りの茜。



「あのな…お前青嵐に裏切られたんじゃなかったのかよ?」


「そう、だけど!須佐っちだけ!白龍以外で私のこと信じてくれた人なの!」




私の必死さが伝わったのか、茜は呆れたような顔になった。



「………はぁ。分かったけど、喧嘩のときはソレ持ち込むんじゃねえぞ。お前らはライバルってことで見逃してやるから、喧嘩はマジでやれよ」



ラ、ライバル…!!


「うん!ありがとう茜!」


「…じゃあ、お前のライバルちょっとここで潰しとくか」


「えええぇ!?ちょっとまって茜ぇぇ!」


今にも須佐っちに殴りかかりそうな、茜にとっさに抱きつく。



…これぞ奥の手!



「お、い、日向離れろよ!てめ、公衆の面前で、は、ハレンチなことしてんじゃねーよ!」


テンパって、顔を赤くしている茜。


それをみて、ぽっかり、口を真ん丸く開けてる須佐っちを気にせず私は抱きつき続ける。


「じゃあ須佐っちのこと殴らないって約束して!そしたら放す!」


「な、殴らねえよ!殴らねえ!」


「蹴らない!?頭突きもしない!?」


「しねぇ!しねぇっつの!」


「よし、じゃあ放す」