真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】





…と、追い出したのは良いものの。


「はぁぁ〜」


強く張っていた気持ちが、ポキリと折れる。


中身がない、ただの悪口。


根も葉もない噂をあの人たちは信じているだけ。



わかってる。



でもやっぱり、悪口を言われるのも、身に覚えがないことを言われるのも。



「疲れるよ…」



だれもいなくなった教室に、私の声がポツリと響いた。



わたし、文化祭実行委員頑張ってるのにな。


それまで疑われちゃうんじゃあ、もう何をすればいいのかすら分からない。



──なんて考えてる場合じゃない、か。


「よしっ」



気合を入れて立ち上がった私。


今はこの教室の装飾を済ませなきゃ、とジャージの袖をまくり上げる。



髪の毛をゴムでくくって、私はみんなのやりかけの作業を一つずつ終わらせていった。