…と、追い出したのは良いものの。
「はぁぁ〜」
強く張っていた気持ちが、ポキリと折れる。
中身がない、ただの悪口。
根も葉もない噂をあの人たちは信じているだけ。
わかってる。
でもやっぱり、悪口を言われるのも、身に覚えがないことを言われるのも。
「疲れるよ…」
だれもいなくなった教室に、私の声がポツリと響いた。
わたし、文化祭実行委員頑張ってるのにな。
それまで疑われちゃうんじゃあ、もう何をすればいいのかすら分からない。
──なんて考えてる場合じゃない、か。
「よしっ」
気合を入れて立ち上がった私。
今はこの教室の装飾を済ませなきゃ、とジャージの袖をまくり上げる。
髪の毛をゴムでくくって、私はみんなのやりかけの作業を一つずつ終わらせていった。



