「…思い出したよ」
そう言うと、須佐くんはまた同じセリフを繰り返した。
「あの時花崎が泣いてたのはなんで?本当は青嵐を、裏切ってないんだろ?」
その言葉、私が白龍に出会う前にかけてもらってたら。
きっと泣いて喜んだだろうな。
「須佐くんは、もう真実が何と無く分かってるんでしょ?」
「花崎も幹部の皆さんも、今の姫──篠原が来てから変わった。花崎が追い出されたのは…」
そこまでいった、須佐くんの口を私は両手で押さえつけた。
「それ以上は、言っちゃダメだよ」
「…ぷはっ、なんでだよ?花崎は、辛くないのかよ?…無実なんだろ!?やってないって言わないのかよ!?それじゃあおまえ、」
本気で辛そうな顔をして言った須佐くんの口を私はまた、押さえつけた。



