真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




私が思い出した光景は、私がまだ青嵐の姫で。



私は、名前だけの姫なんだって傷ついて。


篠原柚姫しか見てない皆を見ていたくなくて、幹部の部屋から飛び出した“あの日”。


倉庫の裏にきて、ドラム缶に背中を持たれかけてズルズル地面にへたりこんで。




なんで?そう思いながら、声を押し殺して泣いた、──“あの日”だった。




そうだ、あの日泣き終わって立ち上がった時。



目があって、今と同じ眉を下げた顔で笑いかけてくれた青嵐の下っ端は──須佐くんだったんだ。