真実と嘘〜Truth or Falsity…*〜【上】




本当になんの会話もなく、横に並んで学校に向かって歩く。




校門の前まで来て、最後の一粒のタピオカを噛んで飲み込んだとき、須佐くんはピタリと足を止めた。


須佐くんよりも何歩か多く歩いた後、止まって振り返る。


「須佐くん?」



足を止めて俯いている須佐くんが、心配になって私は須佐くんに近づいた。




顔を覗き込むと、また。その表情。



言おうか、止めようか、迷ってる表情。



言いたくないなら、別にいいんだ。



けど、



「なにか、言いたいことがあるなら。
言って欲しい」




迷ってるってことは、言いたい気持ちがないわけじゃないはず。



私のその言葉に、肩を揺らした須佐くんはゆっくり顔を上げた。




眉を下げたその表情を───あぁ、そうだ。私前に、一度見ている。



何が言いたいのか、分かってしまった気がする。