廊下で出会った日向は、怯えていた。 それは、演技でもなんでもなくて本気で。 怖くて仕方がない、とでも言うように。 拒絶、するように。 指と足をカタカタ震わせて。 そんな日向に、なぜか一瞬ひるんでしまったけど。 でもそれは一瞬で。 俺の怒りと、こいつに対する嫌悪感の方が強かった。