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*夕side*



──俺は、あいつを、信頼してた。


それにあいつは、俺が裏切るという行為が大嫌いだという事を知っていたはずだ。




なぁ、なのになんで裏切ったんだよ──日向。




俺らを裏切ってから、悲しそうに過ごしていた日向は。


あるとき中哉に、驚くぐらいの冷たい一面を見せたらしい。


『裏切られた』そのことが頭にこびりついて。


俺はそれが日向の本性なんだと、そう信じて疑わなかった。


きっと、俺と笑いあってたのもソレは表向きの日向で。


裏では冷たい顔して、柚姫を傷つけてたんだろう。


そう思ったら、俺はもう嫌悪感しか抱くことができなくなっていた。


罪を認めてから、なぜか明るく過ごす日向が許せなかった。

あいつが拉致られて、襲われそうって時は本気で襲われればいいと思った。




──でも、次の日。