本当は、気を抜いたら泣いてしまいそうで。
逃げ出したかった、だれも信じてくれないこの場所から。
──前までは。
「なに、いってんの。ッ、生意気!!!」
戸惑ったような声を出した女の先輩だったけど、いわれた内容がムカついたらしく私の頭を壁にゴン!!と押し付けた。
──だからね、茜。
だからね。
本当はこの辛さから救ってくれた茜に、どれだけ伝えても足りないくらいに感謝してるんだ。
だからね、白龍のみんな。
みんながちょっと道を踏み外した存在だとしても、私はみんなと同じ道を歩いて行きたい。
君たちが、苦しんでたら今すぐ助けにいきたいし。
君たちを馬鹿にする人がいたら、そんときは私が許さない。
そう、思ったんだよ。
白龍を守れる存在になりたい、そう思ったときから私の気持ちは揺るがない。



